海外一流ホテルインターンシップ



ホテル求人・ホテル転職・ホテル就職とキャリアアドバイス連載

My #1
piece of advice


ホテフリ3号 My #1 Piece of Advice

My #1 Piece of Advice


わたしのところには毎週、海外のホテルで働きたいがどうしたらいいだろう、という人がたくさん訪れます。海外でプロとして働くためのビジネス・スキルにはいろいろありますが、ビジネス英語や、文化的な違い、英語や文化の違いによるサービスについての考えの違い、国際的なものの見方、また、キャリアアップのためにどんな経験をつむべきか、など、インターンシップ・プログラムに参加することのメリットについて話し合います。

ミーティングでは、インターンシップ中に起き得る問題についても正直に話し合います。たとえば、ホームシックになる可能性があること。スキルが思うようにアップしないときの苛立ち、文化的な違いを理解することの難しさ、ホテルの管理職やお客さんに誤解されたときどうするか、また、日本と違う環境にあって、どうやって友達を作れるか、仕事の外の生活をどうやったら作れるか、など。こうした問題のキーはいつも、人間関係です。海外の楽しさも苦しさも、すべて人間が元です。

日本のホテルでは、お客さんもスタッフも殆ど日本人です。このために、お客さんに合わせた質の高いサービスも、息の合ったチームワークも可能で、スタッフが一丸となって仕事内容を理解し、同じゴールを目指すことも叶います。

いっぽう、アメリカやイギリスのホテルの場合、さまざまな国からのお客さんが来るだけでなく、スタッフもアメリカ人やイギリス人ばかりではありません。ドアマンがエジプト人、フロントがスイス人、コンシェルジェがアルゼンチン人などということがよくあります。それぞれ言葉も文化も違ううえに、何をもってよいサービスとするかの定義も違います。また、スキルの学習方法も違います。チームワークの統制がうまくとれていれば、こういうインターナショナルなホテルは職場としても、またお客さん側にとっても、素晴らしく楽しい環境となりますが、日本から出かけていって初めてこういう環境に身をおいた場合、慣れるまでしばらく戸惑う時期が続くかもしれません。ブラジルやドイツ、南アフリカのお客さんにサービスするのは楽しいかもしれませんが、バックグラウンドの違うさまざまな同僚と協力して働くのはなかなか難しい場合も多いでしょう。また、海外のホテルの管理職の人たちは、日本のホテルよりも一般的に形式を重んじたり厳格だったりということが少ない場合が多いのですが、その人たちがどうしてシフトをもっとしっかり組まないのか、など理解できないことも多く起こるでしょう。また、同僚が突然「辞める」といって離職することも、日本より目にすることが多いと思います。さらに、日本では簡単に意思疎通できてもお客さんを目前に英語で言うとなると、この言い方でいいのだろうか…と悩む場面もあると思います。

「失敗は経験の母」といいますが、「向こう側の世界」が見えてくるまで、一見大変に見えるこうしたステップを踏むことは非常に重要です。インターンシップが簡単でストレスもないものだとしたら、学ぶことも少ないでしょうし、インターンシップが終って手にするものも少ないでしょう。良いインターンシップとは、いろいろ難題が山積みになっているものなのです。

インターンシップ中にはいろいろな問題が起こるので、各国の代理店も、わたし自身も、アドバイスができるようにサポート体制を敷いています。状況によってアドバイスも異なりますが、最良のアドバイスはいたって簡単。「友達を作ること」、これです。問題の多くが人間関係によるものである以上、友達がいれば解決できることもまた多いのです。

たとえば職場に友達がいれば、どういうシチュエーションでどういう英語表現を使うか、教えてくれるでしょう。また、パブでお酒を酌み交わせば、現地の文化についてももっと学べるでしょう。また、単なる同僚の関係でなくて友達であれば、職場のコンピュータの使い方や、チェックインのシステムなどについても、忍耐強く教えてくれるでしょう。最初は迷ったり、いらいらさせられる問題があっても、だんだん成り行きがわかってきてやりやすくなるでしょう。

年齢、経験、スキルの如何に関わらず、たくさん友達のできる人の場合は、常にプログラムがうまくいき、また楽しい思い出になります。友達を作って、その人たちの故郷であるポーランド、メキシコ、タイ、インドなどに旅してから帰国する人もたくさんいます。またこの友人関係が一生続くことも稀ではなく、海外で知り合った人と結婚に至った人もいるほどです。

友達づくりは何も自分が気持ちよく過ごすためのものだけではなく、プロとしてホテルのキャリアを築いていくうえで不可欠のものだと思います。会う人誰とでも気持ちよく接し、友人関係を築くことができる人は素晴らしいと思います。誰でも、自分にフレンドリーに接してくれる人には、フレンドリーに接しようと思うものです。誰とでも友達になれるスキルを持っている人が、僅かですがいます。フレンドリーな人たちは、自然とリーダーやマネジャーとしての責任を任されることに、気づいたことはありますか?

この話を如実に表しているのは、今ではビジネス界のバイブルとなったデール・カーネギー著「人を動かす」でしょう。この本が書かれたのは1930年代ですが、内容はすべて、今の時代にも当てはまることばかりです。

皆さんの友達作りがうまくいきますように、祈っています!

マシュー・サスマンは海外ホテルインターンシップ紹介企業「アスパイアインターンシップス」の日本代表。アメリカ、イギリス、 オーストラリア、マレーシア、タイ、インドネシア、ベトナム、モルジブなどでのプログラムを手がける。


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